2013年4月30日火曜日

絶望の国の幸福な若者たち ー the happiest youth in the hopeless country


非常に久しぶり。というかやっていたの??という感じですが更新しました。
とりあえずの近況報告等はFacebookにお任せして、

「絶望の国の幸福な若者たち」作者:古市憲寿を読みました。

I read "the happiest youth in the hopeless country"( I translated)by Noritoshi Furuiti

Nowadays, Japan has many issues, such as aging population, low economic growth, irregular employment.
Indeed, the Great East Japan Earthquake struck us and it triggerd huge Tsunami  in 2011.
The  future outlook is gloomy.
However, 73.5% of Japanese twenties answered "satisfied" about daily life on the national survey in 2011("Public Survey about Living for Citizens"by Cabinet Office),in contrast, only about 50% in 1980's( in the middle of the period of high economic growth).
Are they happy in the hopeless country?? the answer is written in this book.
Japanese seniors worry about their youth. they often say "they became introvert. they don't want to buy goods".Is it true?? Also this is that the author concerned about.

Answer is "they didn't become introvert. they do want to consume, but the way is more sustainable.
and Are they happy?? it's difficult to answer but maybe much better than past"

It's quite interesting. I don't mention the detail, but if you want to know the detail, I'll try to tell you with my poor English!! 

最近日本では、近頃の若者は「内向的」になった「モノを買わなく」なったといわれている。(らしい)

日本は少子高齢化が進み、若者の非正規雇用、不景気が続き、さらには東日本大震災が日本を飲み込み、将来の展望はどす黒い。
こんな時、2011年度の世論調査では、現在の生活に満足しているか?という問いに73.5%の20代が満足しているとこたえている(内閣府「国民生活に関する世論調査」)。
年金、生活保障はかさみ、先人たちが将来にツケを回し、のんきに年金暮らしをする中、そのツケを一身に背負わされている若者たちはその先人たちより幸福度が高いのである。
そしてその先人たちは「近頃の若者は」と自分のことは棚に上げて、日本の暗い現状を「若者」のせいにしているのである。

でも、「若者」は幸せなんだからいいんじゃないの?
その通りである。でもほんとうに「幸せ」なのだろうか。

本書では最近の「若者」に関して、データをもとに論理的に分析されていた。

まず「内向的」かどうかについてはNO、本書にあげられていた「社会貢献意識の上昇」「海外留学者数は減少してるけど、海外留学者率は変わらない」ということだけでなく、一「若者」としての感覚として、昔は知らないけれど、まず学生中に海外いってないという人はほとんど聞かないし、昔であればなかなかいけなかったであろう国にいっている友人も多い(ガーナやブラジル、ペルー、ルーマニアetcでなかには南極にいった強者も)。
ソーシャルアントプレナーブームもあってか、起業する友人、ボランティアや、社会貢献活動をする人も非常に多い(実際にはボランティアする人の数は変わってないらしい)。

「内向的」になっているのはウソ!一部の暗いメディアがそれらしいデータ持ってきて騒ぎ立てているだけだろうと思う。学生運動が盛んな頃と比べ大人しくなったというのは否定しないけど、当時が異常なだけだし。。。

しかし、一方で、「入り口」が少ないというのは間違いないと思う。
バブル期であれば資金が潤沢にあって簡単に海外にいけたかもしれないけれど、今の若者は、海外に行くためには安い時給でこつこつバイトして貯めなくてはいけない。
そして何をするにしても許可が必要だ。震災時に募金活動をするために地方自治体に申請したがなかなかおりなかったというのはビックリした。

「内向的」の真相はここにあると思う。
ばりばり社会貢献したい若者→なかなか許さない、&若者に肩身の狭い思いをさせる先人
→実際の行動の減少→メディアが「内向的」と騒ぎ立てる→それを信じた大人が極一部の具体をあたかも一般のように話す→風潮が広まる。

何とも日本らしい構造。偉い人がYesといったらYesになるんですな。

物欲がなくなったというちまたの噂もウソです。ただ消費性向が変わっただけです。
昔みたく、無駄なものは余り買わない。昔よりサステイナブルな消費に変わったということらしいです。
そして買わなくなったといっても分母が圧倒的に減ってきてるんだからそりゃ購入数も減るわ!ということですね。20代の人口は2001年と比べて21%も減っているんだから。
クルマなんてのも今の若者にとってはコストがかさんでいらないだけってことですね。これは主に都市に住む若者の話で、地方の若者はやっぱりクルマほしがっているし。
テレビも一緒で、やはりみないものに大金だして買おうとしないということですが、何か気になることがあればインターネットで調べれば良い。でも未だに結構な若者がテレビを持っているし、見ている。そりゃ一日6:00もみている70歳以上の世代に比べたら少ないけれどそれでも一日平均2:00も見ているんですから。

だから購買が減っているのは事実だけどそれは絶対数が減ってる影響を考慮していないことが原因ってことですね。

みんなスマートフォンは大金をだして買う。パソコンも買う人が多い(これすらもスマートフォンがあればいらないという人も結構いるらしい本当か怪しいですが)。

まぁ世間が騒いでるほど問題ではないですね。
問題なのはここまで出生率を下げた政策担当者(子ども手当とかやって無駄に支出増やした政党もありましたが)、そしてこうした暗いネタをおもしろおかしく騒ぎ立てるメディア、そしてそれを何も考えずに信じる国民ということです。

そして、何故「最近の若者」は幸せなのかということです。
個人的な答えは「最近の若者」は「昔の若者」より幸せだし、「昔の若者」は「最近の若者」より幸せ
です。
つまり、個人は他者を自分よりも相対的に不幸だと思うことで幸せだと思っているということです。
「最近の若者」は今はコンビニで何でも買えるし、大してお金なくても友達とバーベキューができるし、スマートフォンで何でもできる。
「昔の若者」は今、「最近の若者」はこんな景気が悪いときでかわいそうだ、それに比べて自分が学生のときはよかった。と

しかし、日本は幸せな国になったのかというとそうではない。特に若者の将来は暗い。
本書に書かれていたのは 60歳以上世代は6500万円得するけれど20歳未満世代は5200万円損するらしい。
税金を払う現役層が減っていく一方、退職して年金暮らしをするひとが増える(特に団塊世代の引退)。
そして日本の賦課方式の年金制度では物価が高くなっているわけだから、今の60歳以上の人はものすごく甘い蜜をすうことになる(しかも当時は先行きが明るかったからばんばんお金を使えた)。こうした圧倒的な世代間格差が現在の日本である。そしてさらに悪いことに多くの若者がそのことに気づいていない。もしくは気づいていても、上をがっちり利権で固められ入る余地がないなかであきらめている。

現状から少しでも変えようという人が現れない限り、日本の未来は。。。

自分も若者ということを忘れていろいろ書いたけれど、本当に多くの課題が日本には山積みで、チャレンジングで、ある意味では幸せなのかもしれない。


世間でいわれている話は実際はどうなのか、また、現在の日本の現状、若い人にも、今、現役ばりばり世代の方にも、引退された方にも読んで頂きたい本です。


絶望の国の幸福な若者たち
作者:古市憲寿 
出版社:講談社
発売日:2011/09/05



--
Days in Chicago 
Chicago is inconvenient without cars,
but I'm really enjoying.